子供の格安スマホ(MVNO)ならラインモバイル
10〜20年前には考えられなかったことですが、今や、中学生・高校生でも当たり前のようにスマホを持つ時代になりました。お子さんがスマホを持つことは、いつでも連絡が取れる安心感を提供します。しかし、安心感と同じくらい不安をもたらす材料でも有ります。通信業界における技術や制度は、凄まじいスピードで進化し続けています。
いつの間にか、情報の流れに付いていけなくなってしまった人もいる事でしょう。多くのプラン、端末、制度が有り過ぎて、とても全てを把握できない状況になっています。本記事では、お子さん向けスマホを検討している方を対象に、ラインモバイルの特徴をご紹介したいと思います。
ラインモバイルの特徴
ラインモバイルはMVNOの一種です。MVNOなど、よく分からないアルファベットの羅列を見るだけで拒絶反応が出る人もいるかもしれませんね。
MVNOに対しては、“docomo、au、softbankなどの超有名会社以外が提供している格安の携帯電話サービス”と思っておけば大丈夫です。
docomo、au、softbankの3大キャリアと比較すると、通話品質がやや劣る、通信速度がやや劣ったり不安定だったりする、サポート体制が充実していない、というデメリットは有りますが、圧倒的な低価格と独自サービスが有ります。条件が合えば、低価格でスマートフォンを使うことが出来ます。
さて、数多く存在するMVNOの中でラインモバイルの特徴をご紹介いたします。それは、ズバリ名前の通り『ラインがお得に使えるプラン』です。LINE(ライン)はandroidもしくはiOS端末で使用可能なアプリです。
余りにも多くの人が使用しているので、もはや説明は不要かもしれませんね。スタンプや文章によるメッセージをチャット形式でやり取りできるサービスです。LINE(ライン)が普及することで、メールやSMSをほとんど使用しなくなった人も多いのではないでしょうか。
スマートフォンの利用方法を革新的に変化させたツールの1つです。ラインモバイルには、いくつかプランが有りますが、どのプランでもLINE(ライン)を好きなだけ使用することが出来ます。ラインを使い過ぎて、通信制限がかかってしまったり、追加のデータ通信量を購入しなければならなくなったりすることは有りません。
ラインモバイルのプラン
それでは、ラインモバイルの具体的なプランを見ていきます。ラインモバイルのプランは大きく分けて『LINEフリープラン』『コミュニケーションフリープラン』『MUSIC+プラン』の3つが有ります。
LINEフリープランは、スマートフォンで主にLINE(ライン)だけを使用したい人向けのプランです。
コミュニケーションフリープランは、“LINE(ライン)も使うし、データ通信もそこそこしたい人”、もしくは、“LINE(ライン)、Facebook、Twitter、Instagramをよく使う人”向けのプランです。
MUSIC+プランは、その名の通り、“LINE MUSICをガンガン使いたい人”向けのプランす。
3つのプランの中には、さらにデータ通信のみ、データSIM(データ通信+SMS)、音声通話SIM(データ通信+SMS+音声通話)の3つのサービスタイプが有ります。
docomo、au、softbankのスマートフォンから乗り換え検討の人は、データ通信+SMS+音声通話のプランを見れば大丈夫です。
毎月のデータ通信容量に関してですが、ラインフリープランは1GBプランのみです。コミュニケーションフリープランとMUSIC+プランでは、1か月に高速で使用できるデータ通信容量ごとに月額料金が異なります。
ラインモバイルのプランを、もう少し詳細にご説明していきますね。
まずは、LINEフリープランです。このプランの特徴は2つです。
毎月、1GBのプランしかないこと、そしてLINE(ライン)使用分はデータ通信量としてカウントされないこと(カウントフリー機能)です。
1GBというデータ通信容量は、非常に少ないです。なので、このプランはスマホでほとんどLINE(ライン)しか使用しない人向けです。
他のアプリやネットサーフィンをしていれば、アッという間に通信制限がかかってしまうでしょう。しかし、月額1,200円という破格の低料金です。
LINE(ライン)での連絡しか必要ないというイメージで、お子さん向けスマホを探している人には、ぜひ検討して頂きたいプランです。
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■ラインコミュニケーションフリープラン
ラインコミュニケーションフリープランでは、LINE(ライン)に加えて、Facebook、Twitter、Instagramを使用した分のデータ通信容量もカウントされません。
よって、これらのSNSサービスをよく利用する人にはもってこいのプランです。LINEフリープランと異なり、毎月のデータ通信容量が選べます。
3GB、5GB、7GB、10GBのプランが有り、月額料金は音声通話SIM(データ通信+SMS+音声通話)でそれぞれ、1,690円、2,220円、2,880円、3,220円です。
ラインフリープランよりは割高ですが、様々な利用方法が選べます。
ネットで少し調べものをしたい人から、他アプリを頻繁に使用したい人、youtubeなどで動画を見たい人まで幅広い使い方に応じて、毎月のデータ通信量を設定することが出来ます。
■MUSIC+プラン
MUSIC+プランでは、ラインコミュニケーションフリープラン同様、LINE(ライン)Facebook、Twitter、Instagramがカウントフリーになります。
それに加えて、LINE MUSICにおける音楽・音声の視聴、歌詞・文章の閲覧、音源の保存、楽曲の検索のデータ通信量もカウントフリーとなります。
要するに、LINE MUSICの利用料金以外の料金がかからなくなると思って良いでしょう。
ラインコミュニケーションフリープランと同様、毎月のデータ通信容量が選べます。3GB、5GB、7GB、10GBのプランが有り、月額料金は音声通話SIM(データ通信+SMS+音声通話)でそれぞれ、2,390円、2,720円、3,280円、3,520円です。
同じデータ通信容量のラインコミュニケーションフリープランの月額料金と比べると、300〜700円割高になります。音楽・音声の視聴や音源の保存におけるデータ通信量が大きいことが理由だと思われます。
LINE MUSICを本当に使うかどうかはもちろん、毎月どのくらいデータ通信量として利用しているかも検討しましょう。場合によっては、LINE MUSICを利用している人でも、ラインコミュニケーションフリープランの方がお得になるかもしれません。
3つのサービスタイプ
ラインモバイルの主要3プランについてご説明してきました。これらの説明は全て、音声通話SIM(データ通信+SMS+音声通話)における月額料金を用いていました。
ラインモバイルやその他のMVNOのプランには、音声通話SIM(データ通信+SMS+音声通話)の他に、データSIM(データ通信+SMS)、データというサービスタイプが有ります。
「現在、docomo、au、softbankのスマートフォンを使用していて、同じように使えて月額料金の安い格安スマホに乗り換えたい。」
もしくは「新たに格安スマホの契約を検討している。通話は絶対に必要。」
という人は音声通話SIM(データ通信+SMS+音声通話)の料金を見てください。詳細はコチラ
ホームページを見たり、アプリをダウンロードしたり使ったりするデータ通信に加えて、電話番号が発行されSMS(ショートメッセージサービス)が利用できて、音声通話も可能なサービスです。
「通話はするけど、LINE(ライン)の無料通話で十分。でも電話番号は持っておきたい。」という人は音声通話SIMよりも割安なデータSIM(データ通信+SMS)が適しています。
データ通信とSMS(ショートメッセージサービス)が利用できるけれど、音声通話は出来ないサービスです。
そして、「モバイルルータやタブレットを格安で使用したい。」、「スマホで電話もメールもしない。メッセージはLINEなどでやり取りする。」という人には一番お得なデータのみのサービスが適しています。
これは、データ通信は利用できるけれど、SMSも音声通話も出来ないというサービスです。ラインモバイルでデータのみのサービスが有るのは、データ通信容量が1GBしかないLINEフリープランのみです。よって、「ほとんどデータ通信はしないけれど念のため持っておきたい。」という人くらいしか対象にならないでしょう。
中学生・高校生にオススメのプランと料金
プランの概要をご説明した次は、実際の料金を算出してみましょう。格安スマホの料金は、月額料金+通話料+オプション料金で計算出来ます。月額料金は先ほどご説明したプランによって変わります。
たとえば、お子さんに持たせるスマホの場合、どの程度の機能までを利用させるかで料金が変わってきます。
中学生のお子さんにスマホを持たせる時、LINE(ライン)の連絡をメインで使用出来れば良いという場合であれば、LINEフリープランで十分です。
1GBのデータ通信量が有れば、ホームページだけなら約3,300ページ、テキストメール300文字を66,000回、Youtubeを約4時間程度視聴出来ると言われています。
毎日データ通信を行うには少ない量ですが、イザという時に調べものをするには十分です。
高校生のお子さん、もしくは中学生で他のアプリやホームページの閲覧もそこそこ使用させてあげたいという場合、ラインコミュニケーションフリープランの3GBや5GBがオススメす。
3GB有れば、テキストメール300文字だけなら約198,000回、ホームページ閲覧なら約9,900回、Youtubeなら約12時間の視聴が可能と言われています。
自宅にWi-Fi環境が有るかどうかでも事情は変わりますが、スマホばかり使う生活を避けたいデータ通信量は3GBか5GBと考えてよいでしょう。プランは変更可能なので、迷った場合は少な目のデータ通信量を選んでおきましょう。
具体的な料金例を考えていきます。
中学生のお子さんにLINEフリープランで格安スマホを持たせる場合、
かかる料金は月額料(1,200円)+通話料+オプション料金です。
日々の連絡をLINE(ライン)で行うのであれば、通話料はほとんど掛からないはずです。ラインモバイルのオプションは非常にシンプルです。
端末保障、留守番電話、割り込み電話の3つです。お子さんが扱うので壊さないか心配な人は故障時の補償オプションを付けておけば安心です。
ラインモバイルで購入した端末であれば月額450円、ラインモバイル以外で購入した端末でも月額500円でオプションが付けられます。
端末保障オプションを使用した場合の合計料金は、
月額料金(1200円)+オプション料金(端末保障:450円/500円)=1,650/1,700円になります。
月々2000円せずにスマホが持てるので、docomo、au、softbankのスマートフォンと比べると、かなりお得です。
ラインコミュニケーションフリープランの3GBで契約する場合、高校生と仮定し端末保障を付けないとします。
すると、
毎月の料金は、月額料金(1,690円)+通話料(0円)+オプション料金(0円)1,690円となります。同じく、2000円しないので家計の負担が軽くて済みます。
中学生・高校生にラインモバイル端末を選ぶなら
ラインモバイルを利用する時、端末はどのように手に入れれば良いのでしょうか。まず、ラインモバイルで端末を購入することが出来ます。
しかし、SIMフリー端末やドコモ端末であれば使用可能です。現在使っている端末がdocomoの端末であれば、ラインモバイルで購入し直す必要は有りません。
ラインモバイルの公式ホームページに動作確認済み端末一覧が有ります。ご自分で現在使用している端末が使用可能か事前に確認するようにしましょう。
ラインモバイルでお子さん用の端末を購入するのであれば、HUAWEI P9 liteがオススメです。
ほとんどスマホを利用しない事が確実であれば、一番お手頃価格なBlade E01でも十分使えます。
しかし、長く使用することを考えれば、HUAWEI P9 liteが良いでしょう。この程度の性能が有れば、相当重たい作業でなければ快適に動いてくれます。
たとえば、中学生の時から使い始めて、高校生になって色々なアプリを使うようになっても対応できる端末です。
HUAWEI P9 liteは、24,800円、Blade E01は13,800円です。
10,000円程度の差は有りますが、CPU、内蔵メモリ共にHUAWEI P9 liteのスペックはかなり優秀です。
コストパフォーマンスで考えると、HUAWEI P9 liteがベストでしょう。ちなみにラインモバイルで購入すると、一括払いのみで分割払いは出来ないので注意しましょう。
ラインモバイルの通信速度と通信制限
ラインモバイルはドコモ回線を利用しています。通信速度は、現段階では一般的とされています。しかしMVNOの通信速度はユーザー数や時間帯で変化が大きいので、現在の速度がいつまでも続く保証は有りません。
また、契約プランのデータ通信量を超えてしまった場合には、通信制限がかかります。通信制限が掛かってしまうと、それまでに行えていた高速通信が出来なくなり、200kbpsという非常に遅い速度になってしまいます。
追加でデータ通信量を購入することも出来ます。
しかし、0.5GBで500円なので、かなり割高になってしまいます。どうしても仕方ない場合は追加で購入するしかありませんが、頻繁に続くようであれば1つ上のプランへの変更を検討しましう。
なお、通信制限時でもLINE(ライン)などのカウントフリー機能対応のサービスは高速通信が可能です。逆に余ったデータ通信量が有れば、翌月まで繰り越し可能です。
怪しいサイトにアクセスが心配
お子様のスマートフォン利用で親御さんが一番心配なのは、トラブルに巻き込まれないこと、不適切な使用をしないことだと思います。
ラインモバイルはお子様の使用を想定したサービスが充実しています。
まず、フィルタリングサービスが無料で付いています。
フィルタリングサービスとは、有害情報を含むサイト、ネット被害にあう危険性があるサイトへのアクセスを防ぐサービスです。
利用までの流れも大変シンプルで、アプリをインストールして、マイページに記載されているコードを入力するだけです。
そして、ラインモバイルでは契約者と利用者を分けて登録出来ます。そうすることで、お子様が勝手に課金や契約変更に関わる手続きを出来ない状態を作ることが可能です。
解約金・最低利用期間・支払い方法
ラインモバイルの支払い方法は、クレジットカード、LINE pay(クレジットカード登録要)LINE payカードの3種類です。
他の多くのMVNO同様、いずれの方法でも、クレジットカードが必要になります。
ラインモバイルの最低利用期間は、音声通話SIMで12か月です。
12か月未満での解約には違約金として9,800円がかかります。使い始めた月ではなく、使い始めた月の翌月が1か月目としてカウントされます。注意しましょう。
一方、データSIMもしくはデータのみで使用する場合、最低利用期間は無く解約金も存在しまん。
ラインモバイルの申し込み方法
ラインモバイルには現在、取扱い店舗が存在しません。
申し込み等の手続きは全てインターネット上で行います。
申し込みの際には、本人確認証・クレジットカード、メールアドレス、MNP予約番号(今までに他者のスマホを利用していて、番号を変えたくない人)が必要です。
格安スマホは楽天モバイル等一部を除いて、店舗が存在しない事が多いです。そうなると、不明点が出た時などのサポート面が気になりますよね。
多くの格安スマホでは端末が郵送で届いた後に、自分でSIMの挿入を行います。
しかし、ラインモバイルではSIMカードを端末に挿入した状態で届けてくれます。
LINEアプリやフィルタリングアプリも簡単な作業で使い始められるような状態にセットされています。細かい所ですが、このような手間を掛けている姿勢そのものに好感が持てますよね。実際に、最初からつまずく心配が少ないので心理的な負担も少なくて済みます。
まとめ
MMD研究所の調査によると、現在40%の中学生がスマホを所有しているとの事です。
そして、中学生のスマホ所有者の主な使用用途はラインです。
ラインをメインにスマホを利用したい人にとって、ラインモバイルは非常にオススメな格安スマホです。現在ではほとんどの人がラインを利用しているので、ライン以外の機能をあまり使わない人にオススメと言い換えてもいいかもしれません。
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